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感染症

感染症

溶連菌感染症

「のどが痛い」とお子様が言う。よくありますね。
ポピュラーなものは風邪でいろいろなウイルスが原因となっています。
一方、細菌が原因の感染症で、お子様の通園、通学に対して問題となる、よくある病気があります。
後に合併症を引き起こす可能性があるから、しっかり抗生剤を飲むように言われた方もおられると思います。溶連菌感染症です。
溶連菌感染症とは溶連菌(一般的にA群β溶血性連鎖球菌を指します)による感染症です。主にのどに感染し、咽頭炎や扁桃炎を引き起こします。

溶連菌感染症の症状

  • 発熱(38~39℃)
  • のどの痛み
  • イチゴ舌(舌にイチゴのようなブツブツがみられる)
  • 全身の赤い斑点状の発疹(顔~全身にボツボツとした赤い発疹)、発疹後の皮むけ
  • 頸部のリンパ節腫脹

溶連菌の感染してからの潜伏期間は約2~4日です。

溶連菌感染症の検査・治療

溶連菌感染症の疑いがある場合、のどの細菌検査を行います。迅速検査キットで素早く診断がつきます。
溶連菌の感染が確認できれば抗菌剤の治療を行い、多くは2日後までに熱やのどの痛みなどの症状が徐々に軽快します。症状が治まったからといって抗菌剤の服用を止めないでください。溶連菌感染症はしっかり治療しないと再発したり、リウマチ熱や急性糸球体腎炎などの合併症が起こる可能性がありますので、処方された抗菌剤はすべて飲みきる必要があります。内服中も内服後も、尿が出にくい、体がむくむ、血尿が出た等の症状に気をつけて、もしそのような症状があれば急いで受診するようにしてください。

注意していただきたいこと

のどの痛みや腫れなどを伴うため、食事は水分を多く含むものや消化の良い食べ物にしましょう。熱い食べ物や辛い食べ物はのどに刺激を与えるので避けた方が良いでしょう。
溶連菌感染症の合併症の中に急性糸球体腎炎という疾患があります。抗菌剤を服用し始めてから2~3週間後に必ず尿検査を行ってください。
溶連菌は主に飛沫感染します。特に急性期には感染力が強くなっています。家族内でも感染しやすいので、マスクをするなど十分に気を付けてください。

登校・登園の目安

溶連菌感染症は学校安全保健法により、「条件によっては出席停止の措置が必要と考えられる疾患」とされています。
抗生剤の内服開始後、24時間でほとんど感染力がなくなるので、その時点で全身状態がよければ登園・登校可能とされていることが多いです。

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