鼻出血
鼻出血は、外から見えない狭いところから不意に出てくるため、実際に出るとパニックにおちいって、大量に出血しているように思いますが、実際の出血量はそう多くはないことがほとんどです。また興奮することにより出血が多くなったり、止血しにくくなります。このようなときは、まず慌てず落ち着くことが大切です。
出血部位は様々ですが、鼻中隔(びちゅうかく:鼻の真ん中にある仕切り)の前方にあるキーゼルバッハ部位からの出血がほとんどです。この部位は、毛細血管が豊富で、指で簡単にさわれるため傷がつきやすいので、出血の原因となります。
止血方法
- ①小鼻(鼻の外側のふくらみ)を親指と人さし指で強くつかみ圧迫する。
小鼻より上の目頭や、鼻骨(骨のある硬い部分)をつまむのは誤りです(前図)。 - ②イスがあったら腰掛け、頭を軽く下げ(前にお辞儀をした格好)、安静にする。
- ③のどの方ヘ流れてきた血液は静かに吐き出し、飲み込まない。
- ④そのままの姿勢で、5~10分間程度様子を見ましょう。