京都府城陽市、宇治市、久御山町の耳鼻科 耳鼻咽喉科・アレルギー科やすだクリニック

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はなの病気

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急性副鼻腔炎

急性副鼻腔炎は、かぜ・虫歯・顔面の外傷などを原因として発症する副鼻腔(鼻・眼の周囲にある骨で囲まれた空洞で、鼻の穴とつながっている)の炎症です。

症状

  • 黄色・緑色の膿性の鼻汁
  • 鼻づまり
  • 頭痛、顔面痛

炎症が強い場合は視力障害や髄膜炎を引き起こすこともあります。
また、慢性副鼻腔炎に移行する場合もありますので早期に適切な治療が必要です。副鼻腔炎は小児の場合くり返す中耳炎の原因ともなります。

診断

診断は、基本的に自覚症状、鼻内の所見からおこないますが、画像検査をおこなう場合もあります。

診断

左のイラストの左右の頬と額の部位に空洞(副鼻腔)がありますが、向かって右の部位では少し液体がたまっています。この状態が副鼻腔炎(上顎洞炎)です。
真ん中の画像は正常の副鼻腔のものです。右の画像では向かって左側の頬の部位が黒く写らず、白っぽく写っています。右の画像は上顎洞炎のものです。。

治療

まずは5~7日程度抗菌剤、去痰剤などの内服をします。この時点で多くの方は症状が軽くなっています。
そのときの状態に応じてさらに抗菌剤等の内服を続けていただく場合があります。
内服終了後、自覚症状、診察時の鼻の所見が改善していれば治癒終了となります。(レントゲンでは2枚の写真の右側の状態から、左側の状態になれば治癒したといえます。)
もともときれいであった副鼻腔は2週間ほどの治療でほぼ治る事が多いです。
その一方で、なかなか治らない方は、もともと炎症がくすぶっていた可能性があり、その後は慢性副鼻腔炎の治療をすることがあります。

慢性副鼻腔炎

慢性副鼻腔炎(ちくのう症)は、副鼻腔の炎症が慢性化したものです。
炎症が続くことにより、鼻の粘膜が腫れて、副鼻腔というほら穴にうみがたまります。

症状

  • 鼻づまり
  • 色のついた粘性の鼻汁
  • 頭痛、頭重感
  • においがわからない

などが生じます。
急性に増悪すると、視力障害や髄膜炎を引き起こす場合があります。また鼻汁がのどにまわり、咽頭の違和感やせきが起こることもあります。

治療法

  • 慢性副鼻腔炎の治療は、数回の外来治療で治すことは困難で、治療期間はある程度長くなります。(特に副鼻腔にカビが存在する場合はなかなか治らず、手術が必要になるケースが多くあります。)
  • 2~3週間は集中的に通院して下さい。ある程度炎症が治まれば1~2週間に1回の通院で十分です。個人差がありますが、2~3ケ月の治療期間が必要となることも多いです。
  • 治療は、鼻にたまったうみを吸引してきれいにする処置、ネブライザーによる薬の吸入、お薬の服用です。長期間の内服が必要となります。
    主にマクロライド系の抗菌薬の少量長期投与療法を行います。
  • 症状の改善があり、鼻の中の腫れ・鼻漏が治まれば、治療の終了となります。
  • 鼻の処置や内服治療でなかなか治らない場合は手術をおすすめさせていただく場合があります。その際は連携する病院へご紹介いたします。
  • 副鼻腔手術は、現在、主に内視鏡下におこなわれます。この手術法により、手術後の痛みがかなり抑えられるようになり、また手術後の合併症も非常に少なくなりました。

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